Things that I thought in FL – 3


最終回はズバリ英語です。

デイビッドはアメリカに帰ると、英語を含むすべてのたたずまいがザ・アメリカンになります。日本であれだけ着物を愛したり合気道したりと日本文化にどっぷりはまっていても、アメリカに帰れば「この人やっぱアメリカの子やな」と思わされます。

(毒々しい色のアイスをほおばるアメリカの子)

そんなザ・アメリカンに戻ったデイビッド含む家族に囲まれて思ったのは、「ああ、私の英語力落ちたなあ、、」でした。ネイティブの話す速さが並じゃない。スラング入れられるともうお手上げ状態。最初の1週間は少し落ち込んでました。

特にデイビッドの実家があるフロリダの中部では、これまで日本人を見かけたことはなく、アジア人もごくたまーにという感じ。
必然的に彼らの話すスピードは外国人アンフレンドリー。アメリカ南部訛りもイギリス英語の方が長かった私にはいまだに聞き取れないときも多い。

「これだけ英語をやってきて、しかも教えてるのに、なんで?」

と不要な自分責めモードに入って、フロリダのサンシャインとは似つかわしくない暗い私がいました。

(いつも明るいフロリダの家族)

家族や親戚とのパーティに伴う英語漬けの1週間を経て、あ、私ネイティブみたいに話さなきゃって思いすぎてたな、とふと気づく。

自分らしい英語でいいや、と開き直ってからは以前のように自然に英語が出てくるようになりました。ああ、そうそうこの感じ、とイギリス留学時代の英語感覚を取り戻した瞬間、「やっぱり完璧を求めすぎると体が硬くなるように英語も出てこなくなる」と悟る。

そして100%聞き取れなくても、状況や聞き取れた内容から推測する力がついてきます。

あとは、わかってるふりをしないこと。その単語ってどういう意味?と恥を捨てて聞くだけでとても親切に教えてもらえます。
教えてもらった単語は状況と合わせて頭に入るので、もう忘れられない!とてもお得です。

(アーミッシュレストランに飾ってたフロリダ中部の地図。かわいい。)

今回は、sketchy というスラングを完全にモノにしました。「(フロリダは車社会だから)自転車に乗ってる若い男はだいたい sketchy」みたいに家族がやたら使っていたので聞いてみたら、「(法に触れないギリギリの)怪しげな、不審な」といったニュアンスらしい。

フーン、、イギリス英語なら dodgy に近い意味かな?と勉強になりました。

「英語は完璧に話そうとしないこと」って学生やセミナーの受講生の方にも伝えてたのに、自分が英語社会でマイノリティーになったとたん完璧を目指そうとしてました。反省。この気づきは今後の授業で活かされそうです。

やっぱり現地にいると英語力が刺激されるなあ。
今回は、ますますフロリダに移住したい気持ちが高まりました。

ビーチでのマストアイテム。チップスとトルティーヤ&ディップ。
ココナツソープの香りをかぐとフロリダを思い出します。I miss FL!!

Kana