Tips for Speaking English


こんにちは、Kana です。

写真は大学のコンピュータルームで、今期の最終授業が終わったあと。
口頭の瞬間英作文テスト(再々試験くらい!)の様子です。学生が私のiPhoneで勝手に撮影してました…

昨日は急な翻訳の依頼があり、久々に翻訳(日→英)のお仕事。やっぱり面白い。
論文のアブストラクト(要旨)翻訳だったのですが、心理学の分野なので訳してて興味があるし、日本語と英語の違いを改めて感じたり、たまに翻訳すると刺激になります。

イギリスの大学院を出てから、イギリスに本社がある翻訳会社で7年ほど務めていました。教える仕事に就いてからも、時間があるときは翻訳をお引き受けしています。

学校で英文読解や対訳ばかりするから会話が伸びない、、なんて最近よく言われますが、読んで訳す作業は英語学習にとって必須です。(でもそればかりだと飽きるのもよくわかります!バランスが大事)
単純に訳すのではなく自然な訳を心がけて文章と対峙していると、母語と英語の両方に刺激を受けます。不思議なことにリスニングやスピーキング力にも影響があるんですよ。

特に英→日翻訳のときは、後ろから訳さず、なるべく英語の語順どおり訳してみます。もちろん日本語として不自然になる場合は日本語の自然な語順を優先してかまわないのですが、「英語を語順のとおり理解する」ことに慣れるために、まずは英語の語順どおり訳してみるのです。そうすることで、リスニングも聞こえたそばから理解しやすくなります。日本語と違って英語は語順が割とはっきり決まっていますし(SVO とか習いましたね)、まず主語が来ます。主語をあいまいにしていると英語の文章は成り立ちません。ここが日本語文法との大きな違い!

というわけで英作のコツは…

自分で英文を作るとき、「英語にしやすい日本語」を心がけること。例えば、思いついた日本語をそっくりそのまま英語にしようとすると難しいしツラくなるので、まず簡単な日本語(主語をはっきりさせる、小学生の作文程度にする)に落とし込むのです。そして、その日本文を中学生~高1レベルの簡単な英文にしましょう。

ここがなかなかできない人が多いのです。特に英語の知識が高いのに話せない人は、ここでつまづいています。思いついたままの日本語をそのまま英語で話したいというプライドを捨てきれないのです。私も経験者なのでよーーーくわかります!

でもそんなプライドは英語学習(特にスピーキング)には邪魔なのです。捨てましょう。(キッパリ)

そうしないと、会話の場面でいつまでも頭の中で英文を組み立てて「シーン」とした気まずい間を作ってしまいます。これは避けたいですよね。

上の写真で学生たちに使っていた「瞬間英作文」のトレーニング本もおすすめです。パインズでも大人のクラスで使っています。

スピーキングは、まず心のブロックを外すところから!と思っています。中学英語で十分コミュニケーションできますから。
英語と心の関係については、去年からの私のテーマ。またゆっくり語りたいと思います。

Kana