【ブックレビュー】いい意味で想定外だった「亡くなった人と話しませんか」


ライターの江角悠子さんのメルマガを登録している流れで、読者プレゼントにふと応募してみたらラッキーにも当選したのが、この本でした。

「亡くなった人と話しませんか」著者サトミ(幻冬舎)

素敵なメッセージカードはしおりとして使わせていただいた(おい)

最初はタイトルから受けるスピリチュアルな感じに「おお、そっち系?」と若干ひるむ気持ちもありました。

いや、スピリチュアルなことには興味があるし占いも見るし何なら本やサイトもたくさん読んでいるのですが、中にはあやしいものもあるので、そのセンサーが勝手に作動したのだと思います。

でも試し読みや、構成を担当するいきさつを書かれた江角さんのブログを読んでいると、「これは単なるスピリチュアルな話だけではないのでは?」という別のセンサーが反応し、「読者プレゼントに当選しなくてもこの本は買おう」と決意していました。

本が届いてからは、積読(つんどく)がデフォルトの私にしては珍しく一気に読んでしまいました。

読んでいる間は、亡くなった人とのお話であることを忘れて自分の生き方にじっくり向き合わされます。これは予想外!

特に「いま自分にできることに集中して生きる」、「感情を引きずらない」、「進むべき道にはいつかたどりつける(だから力を抜いて身をゆだねよ)」という言葉は、ヨガや気功の先生から聞いたり、去年から読んでいる空海の本ともシンクロしていて、すごいタイミングでこの本を読めたな~とありがたくなりました。

今まで私は亡くなった人たちに対して(身近な祖父母や友人も含め)、「見守ってくれているんだろうな、ありがとう」と思いつつ、「よくわからない世界に行ってしまってなんだかこわい」というネガティブな感情も持っていました。

でもそれがとても温かく安心できる感情に変わりました。
「圧倒的な安心感」と「いまの自分を生きていく勇気」がすっと心に入り込む感じ。

こわかったイメージが、ふわふわした繭玉に包まれて「そのままで進めばいいよ」と言われている気持ちに。
読んでいる間はもちろん、読んでしばらく経ったあとも心地よい余韻に包まれます。

庭のデッキで日向ぼっこする甲斐犬ムギを見ながら読む。至福。

私のように、初見でスピリチュアル系をなんとなく避けてしまう傾向のある方にこそ読んでもらいたい本です。

特に構成を担当されたライター江角さんの文章はブログやSNSそのままにわかりやすくて読みやすい。
かなり特殊と思われる話(亡くなった人を呼ぶ、実際に会話をする、とか)が出てきても、なぜか自然と心に入ってきます。

哲学や形而上学(目に見えない原理についての学問)に関する本は面白いのですがときに難解で読み進むのに時間がかかり、中断してしまうことがよくある私。

でもこの本は同じテーマを扱っていながらも内容や文章が読みやすいからこそ、たくさんの方に真理が伝わって楽に生きられる人がもっと増えるのでは、いや増えてほしい!と思いました。(過去の自分も含めて、生きづらさを感じている人は驚くほど多い)

本当にその物事をわかっている人の言葉はシンプルになる。そして密度が濃い。
つくづくそう感じました。

江角さん、ありがとうございました!!

そしてこの本を読んでいる間、若くして亡くなった親友のことを思い出しました。
彼については次回のブログで書いてみます。

Kana


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