くまプーをなめていた


先日観に行った「プーと大人になった僕」(原題:Christpher Robin)

(数年ぶりに買ったパンフレット)

ディズニーのプーかあ…イギリス英語聴きたいしユアン(マクレガー)出てるから観に行こうかなっと軽いノリで行ってやられました。

あれ?なんで涙が出てくるの?って自分でもわからなくなるほどずっと涙が頬をつたう。なんなら嗚咽したい。
今まで数多くの映画を観てきたけれど、こんな経験は初めてで自分でも若干引く。

年齢のせい?いや調子に乗ってシネマハイボール買って飲みながら観てたから?とも思ったけど、ちがう。
隣のデイビッドも、笑えるシーンではいつものバカでかい笑い声ではなくちょっと鼻声気味の控えめなワハハハ…。ん?もしかしてデイビッドも泣いてる…?(とても珍しいことです)

プーが何気なく言うセリフのひとつひとつが、すごく胸に刺さります。それは悲しいというより、わかってもらえた!に近いのかもしれません。
本当は思っていたのに周りに気づかって言えなかったこと、本当は自分の奥深いところで信じてることなのに、批判されそうで素直に受け入れられないこと。それを実にシンプルな英語で自然に言ってのけるんですよ、プーが。

(プーと電車に乗ろうとしてロビンが「ぬいぐるみのふりをして!」とプーに言ったあと、なぜ?と聞かれて)

Robin: People don’t like when you are different.
「人は自分と異なるものを見るのが好きじゃないんだ」

Pooh: So I shouldn’t be myself?
「じゃあ、僕は僕でいちゃダメなの?」

 

英語はうろ覚えですが、こんな感じのセリフ。いま書いてても泣く。

映画の中で繰り返し耳にするこれも。

Doing nothing often leads to the very best of something.
「”何もしない”は最高の何かにつながる」

 

夫のデイビッドは自然農法しかり、合気道しかり、基本この哲学で生きようとする人なので、これまで(昭和生まれ&日本の学校教育で育ったバリバリの)私と何度も衝突したし、もうあんたとは無理!!!と伝えたことも数えきれないほどあります。

でも私なりにヨガをしたり心の勉強をしたり、何よりデイビッドと10年近く生活するうちに、「あれ、これって真理なのでは?」と気づき始めていました。
でも認めたらダメになる気がしたし、怒られる気がした。だれに?って感じだけど、それはとても恐ろしいことだった。

観終わった後、これってロビンが私でプーがデイビッドじゃない?ってデイビッドに言ったら僕もそう思った、と。で、でも子どもの心を思い出したロビンになれるならいいかな…。

そしてこの最後の方のセリフを思い出せば、いつでも心を「今」に戻して楽しめそうな気がしてる。

Robin: What day is it?
「(今日は)何の日だっけ?」

Pooh: It’s TODAY. Oh, my favorite day.
「今日だよ。今日が僕の一番好きな日だ。」

 

ほんとにくまプーなめててすみません。

私の人生は、大げさでなくプレプー(プーの映画鑑賞前)とポストプー(映画鑑賞後)に分けられました。
だから映画はやめられない!

Kana